キャラクターの描き分け方|バリエーションを増やす5つの方法

当サイトではアフィリエイト広告を使用しています。

キャラがみんな同じ顔になっちゃう」「バリエーションが少ない」という悩みを抱える人は多いものです。どうすればもっとキャラを描き分けて、バリエーションを増やせるのでしょうか。キャラの外見・デザインを描き分けるための5つのコツをまとめました。

キャラの描き分けの基本5つ

キャラの描き分けバリエーションを増やす方法として以下の5つのパターンを紹介します。

1. 顔パーツのバリエーションを増やす

描き分け効果:☆★★(小)

目の描き方や、髪型など、顔の「パーツ」のバリエーションを増やすというのは、描き分ける方法の基本としてよく使われます。

目なら「細目」「たれ目」、髪型なら「ショート」「ウェーブ」「ツインテール」など。

ただしパーツの形を変えるだけでは、バリエーションに限界があります。特に「髪型」に頼ってしまうと、キャラが髪型を変えられなくなるのがデメリットです。

次に紹介する方法も併用しましょう。

2. 顔パーツの配置を変える

描き分け効果:☆☆☆(大)

顔の印象を大きく左右するのは、細かいパーツの形よりも、その「配置」です。

「目が離れている」「顔のパーツが真ん中によっている」「あごが長い」などの配置によって、顔の印象はかなり変わります。

美少女・美男子を描くためにはあまり使えませんが、おじさんなどのサブキャラを描くときには特に重要な描き分けテクニックです。

このテクニックを使うことで、主人公以外のサブキャラのバリエーションが一気に広がります。

このテクニックを使うには「似顔絵の基本」を知っておく必要があります。詳しくは以下の記事を参照してください。

同じ顔が描けない!安定しないという問題には「似顔絵のコツ」を!

3. 顔パーツの大きさを変える(デフォルメ)

描き分け効果:☆☆★(中)

顔パーツの種類と配置を考えるだけじゃなく、パーツの「大きさ」も変えてみると、さらにバリエーションが広がります。

鼻がすごく大きいとか、目がすごく小さいなど、キャラごとにパーツの大きさを変えることで、顔の特徴がはっきりします。

これも主人公やヒロインなどには使いにくいですが、サブキャラの描き分けに使うことで、「インパクトのあるキャラ」をデザインできるようになるはずです。

パーツをデフォルメする方法についても、「似顔絵のテクニック」を習得することが役立ちます。デフォルメのコツについては以下の本がおすすめです。

本物よりも本物らしい「超パーツ式」似顔絵入門

4. 体格を変える

描き分け効果:☆☆★(中)

顔の描き分けだけでなく、「体の描き分け」ができるようになると、さらにバリエーションが広がります。

つまり「背が大きい」「おデブ」「おデブ+背も大きい」など、体格の違いを描き分けるというテクニックです。

体格の違いを描き分けるのに重要なのは「頭と体の比率」です。「背が大きいキャラは頭が小さく、背が低いキャラは頭が大きくなる」という点に注意するだけでも、体格の違いが描き分けられるようになるでしょう。

キャラの体格を描き分けるためには、シンプルな人形の形で「アタリ」をとって描くというテクニックが一般的です。その点は以下の本でも解説されています。

ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックスDIGITAL)

この本の作者である村田雄介先生の漫画は、キャラの体格の描き分けバリエーションが豊富なので、参考になりますね。

5. 色を変える(カラー作品のみ)

描き分け効果:☆★★(小)

カラー作品の場合には、キャラごとに「テーマカラー」を設定して描き分けるというのもよくあるテクニックです。

髪の毛の色だけでなく、服や小物などにも「このキャラは赤」「このキャラは青」などのテーマカラーを設定して描き分ける方法です

単に「色を塗り分ける」だけじゃなく、キャラの性格などを反映した色にするのが一般的です。「元気なキャラは赤」「静かなキャラは青」などなど。

「髪の毛の色がカラフルだと気持ち悪い」と感じる人もいるかもしれませんが、キャラの性格などを「記号的に表現」しているだけなので、「そういう色に染めてます」という意味ではないのが普通です。

カラー漫画の理論について詳しくは、以下の記事も参照してください。

color カラーマンガの描き方|アニメとは違う!記号論を意識した色の塗り方

即効性あり!キャラデザのバリエーションを増やす裏ワザ

これまでに紹介した描き分け方法を「実践」で使えるようにするための、2つのコツを紹介します。

実在の人物をモデルにする

キャラのバリエーションを増やすために、おそらく最も効果的なのは「実在の人物」をモデルにしてデザインすることです。

有名人や家族、友達など「実在の人物の顔」を参考にしてキャラの顔のデザインを作ってみましょう。

実際、多くのマンガ家が、キャラのバリエーションを増やすために有名人の顔などを参考にしています。具体例としては『ONE PIECE』『宇宙兄弟』『HUNTER×HUNTER』などです。

他の作品でも「このキャラって、あの人に似てるなー」という絵を見たことがあるのではないでしょうか。特にサブキャラや、モブキャラで見かけることがあります。

ただし、これがうまくできるようになるには、次に紹介する「似顔絵のスキル」が必要です。

似顔絵の練習をする

似顔絵のスキルを身につけることは、キャラのバリエーションを増やすために役立つスキルです。

実在の人物をモデルにキャラクターをデザインするのにも役立ちます。

それだけでなく「同じ顔が描けない」「キャラの顔が安定しない!」という問題の解消にもなるので、おすすめの練習法です。

似顔絵の基本について詳しくは、以下の記事も参照してください。

同じ顔が描けない!安定しないという問題には「似顔絵のコツ」を!

まとめ

今回紹介した、キャラクターを描き分けるポイントは以下の5つです。

  • 顔のパーツのバリエーションで描き分ける
  • 顔のパーツの配置で描き分ける
  • 顔のパーツの大きさで描き分ける
  • 体格の違いで描き分ける
  • 色で描き分ける

この記事の参考文献

本物よりも本物らしい「超パーツ式」似顔絵入門

ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックスDIGITAL)