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マンガの描き方|コマ割りの基本「メクリとヒキ」とは?3つの役割と、デジタルへの応用

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「メクリとヒキ」はマンガのコマ割りの基本ですね。

この記事では、「メクリとヒキ」とは何か?その役割や重要性についてまとめます。

そして、スマホ・タブレット時代に「メクリとヒキ」がどう変わるか?つまり、デジタル時代のコマ割りについても書いています。

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「メクリとヒキ」とは?

「メクリとヒキ」とは、ページをめくる前の最後のコマと、ページをめくった後の最初のコマのことです。

以下の図に示した、赤と青で塗ったコマのことです。

「メクリとヒキ」のコマの図。ページをめくる前の最後のコマが青く塗ってある。めくった後の最初のコマが赤く塗ってある

「メクリとヒキ」のコマ。赤と青で塗りつぶしたコマが「メクリとヒキ」

この2つのコマは、マンガの演出上かなり重要です。

どっちを「メクリ」と呼び、「ヒキ」と呼ぶのかは定まっていないようです。

このテクニック全体を「メクリ」と呼ぶ場合もあります。この記事では「メクリとヒキ」とひとくくりにしています。

細かい定義はともかく、「メクリとヒキ」の役割について考えます。

「メクリとヒキ」の役割

コマを隠す

マンガは1ページに複数のコマが表示されています。

紙のマンガだと、2ページ分の複数のコマが、ある程度に目に入ってきます。

ですから工夫しないと、先のコマがちょっと見えちゃって、ネタバレする可能性があるということです。

特に、大きいコマや、衝撃的な画のコマ等は、つい先に見てしまいます。

見えないようにするには、次のページに隠すしかありません。

このように、隠したいコマを隠すために、「メクリとヒキ」の演出が使われるわけです。

次のページへの「タメ」

ページをめくる前の最後のコマには、大きく分けて2つの目的があります。

1つめの目的は、ページをめくった後のコマを強調するための「タメ」です。

衝撃的な展開を「予感」させるなどして、ページをめくった後のコマを盛り上げるわけです。

ページをめくらせる

2つめの目的は、読者がページをめくりたい気持ちにさせるということです。

ページの切れ目は、ちょうど読者が読むのをやめる可能性が高い箇所ですね。

ページの最後のコマに、続きが気になるようなコマを置くことで、読者がページをめくりたくなって、最後まで読んでもらえるようになるわけです。

かとうひろし著「マンガのマンガ―初心者のためのマンガの描き方ガイド―コマ割りの基礎編」でも、以下のように説明されています。

プロは次のページをめくらせるために見開きの最後のコマにとびきりの誘惑を仕掛けるんだ!

かとうひろし「マンガのマンガ―初心者のためのマンガの描き方ガイド―コマ割りの基礎編」より

マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編

 

デジタルのマンガにおける「メクリとヒキ」

見開きで読まない人が多い

スマホやタブレットでマンガを読む時代にも、もちろん「メクリとヒキ」が重要です。

ただし、「見開き」について注意が必要です。

スマホやタブレットでマンガを読む場合、「見開き」で読むか、1ページづつ読むかを選ぶことができるからです。

1ページづつ表示したほうが大きく表示されて読みやすいので、「見開き」で読む人のほうが少ないかもしれません。

両立可能なコマ割り

ですから、デジタルで読むマンガの場合、1ページずつでも見開きでも読めるような、両立可能なコマ割りにする必要があります。

見開きでも読めるように、基本的には紙のマンガと同じように「メクリとヒキ」を考えます。特に、「次のページに隠す」コマは、今まで通り、見開きで読んでもちゃんと隠れるようにする必要があります。

しかし、「次のページへのタメ」や「ページをめくらせる」ためのコマは、1ページごとに配置したほうがいいでしょう。

余談ですが、2ページにまたがるようなコマ割りは避けたほうがいいと思います。

まとめ

「メクリとヒキ」の重要性は以下の通りです。

  • 次のページにコマを隠すため
  • 次のページへの「タメ」
  • ページをめくらせるため

Webマンガ等、スマホやタブレットで読むマンガにおける「メクリとヒキ」の注意点は以下の通りです。

  • 「次のページへのタメ」や「ページをめくらせるため」のコマは、1ページごとに配置する

この記事で引用した本

マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編

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