Contents
ストーリーの作り方の参考になる本が沢山ありますね。
有名クリエーターの創作理論、ハリウッドの理論本の日本語訳、名作の制作秘話などなど…
世の中にあふれているストーリー創作理論を整理して、うまくまとめるだけで、かなり役立つ知識を得られるでしょう。
そういうコンセプトで、このサイトでは色々な参考文献をもとに、実践で使えそうな理論をまとめてきました。この記事は、その総まとめです。
ストーリーのテーマについて
テーマとは何か?
テーマとは「結局このストーリーは何の話なのか?」ということですね。それはメッセージ的な形とは限りません。
テーマがないストーリーは「結局何の話なのかよくわからない」ことになってしまいます。
自分のことをテーマにする
名作ストーリーのほとんどは「作者自身のこと」がテーマです。
もちろん、表向きのテーマはもっと広い意味の、一般的なテーマでしょう。でもその裏テーマとして「実はこのストーリーは作者自身の話だ」という作品が多いですね。
自分のことを裏テーマにするのが、良いテーマの条件と言えるかもしれません。
詳しくはこちら→ストーリーの作り方|「表のテーマ」と「裏のテーマ」とは?
作者自身ことがテーマの作品例→ストーリーの作り方|大抵のクリエイターが考える「裏テーマ」―3つの実例
ストーリーの冒頭について
ストーリーは冒頭が肝心!とよく言われますね。
冒頭に必要な情報は、以下の3点だと言われています。
- ストーリー・クエスチョン(セントラル・クエスチョン)
- 主人公は誰か
- 世界観・設定
一般的なストーリー構成理論
主な構成理論を2つ、ピックアップしてみました。
世界基準は「三幕構成」で、「起承転結」は邪道です。
…というより「起承転結」は「三幕構成」の一種・応用形と言えるかもしれません。
三幕構成
主にハリウッドで発達した、映画用のストーリー構成理論。
冒頭で観客の注意を引き込む機能が優れています。
起承転結
元々は漢詩の構成理論ですが、主に日本において、ストーリー構成に応用されたと思われる理論。
「転」の部分が三幕構成には無いので、邪道とはいえ価値のある理論。
ストーリーの味付け・小技
ストーリーを面白くするスパイス的な小技が、世の中にいっぱい出回っていますね。
いくつかピックアップしてみました。
伏線の張り方
伏線は何のためにあるのか?その目的は主に、以下の2つです。
- 伏線重視型:伏線を張った時点で、何かを予感させ、続きが気になるようにするため
- 回収重視型:伏線を回収するときに、話の説得力を増すなどして、話を盛り上げるため
詳しくはこちら→伏線の張り方|これだけ覚えれば完璧!という張り方は2つだけ
泣けるシーンの作り方
泣けるシーンの王道理論は意外とシンプルです。
それは「キャラへの感情移入+キャラの涙」ですね。
詳しくはこちら→ストーリーの作り方|これでみんな号泣!泣けるシーンを作るセオリー
読者を、キャラに感情移入させる方法はこちら→共感を呼ぶストーリーの作り方―主人公に感情移入させる方法
謎で盛り上げる
「謎」の答えを知りたい!というだけで、読者は続きが気になるものですね。
「謎」を提出することで読者を引き込む手法は、昔からある王道テクニックでしょう。
詳しくはこちら→ストーリーの作り方|ミステリーっぽい展開は、あらゆるジャンルを面白くする!
トリックの作り方はこちら→ストーリーの作り方|ミステリーの書き方―トリックの質よりも「見せ方」
セリフの書き方
説明台詞を避ける
セリフのタブーとして一番有名なのは「説明台詞」でしょう。
説明台詞とは、「登場人物が何かを説明する台詞」ではなく、「作者が何かを読者に説明したくて、登場人物に言わせている不自然な台詞」と定義できると思います。
ストーリーを考える思考法
演繹法と帰納法
ストーリーの流れや、決まったオチに向かって、キャラを操る作り方は「帰納法」
逆に、キャラが自由に動くように、キャラにゆだねる作り方を「演繹法」といいますね。
詳しくは別の記事を参照→ストーリーの作り方|演繹法と帰納法...アイデアを出すための2つの思考法
キャラ先と世界先
少年マンガなどは、キャラを先に考えて、設定やストーリーを後付けする方法が主流ですね。
逆に、SFやミステリーなどは、設定・世界観や話の筋を先に考えて、その話を動かすコマとしてキャラを後付ける場合が多いでしょう。
キャラが先か、世界観が先か、2つの作り方それぞれに長所と短所があります。
詳しくはこちら→ストーリーの作り方は2種類―キャラ先か世界先か、あなたはどっち?
「行為者モデル」式
「行為者モデル」式とは、神話の王道パターンにそって、ストーリーを作る方法です。
スター・ウォーズはこの方法を使ったと言われています。
神話じゃなくても、好きな作品のストーリーの大まかな流れを元ネタにするというのは、よくあるテクニックですね。
「行為者モデル」式について詳しくはこちら→ストーリーの作り方|量産するためのトレーニングとは?
元ネタから作る方法についてはこちら→ストーリーアイデアの出し方―才能がなくてもなんとかする裏技
ストーリー作りのスランプ克服法
ストーリー作りが行き詰まる!それは、誰にでもあることだと思います。
そんなときのスランプ克服方法を、様々な参考文献から集めてみました。以下の5つです。
- 原点に戻る
- キャラにゆだねる
- 批判的な目線をやめる
- 理詰めで考えるのをやめる
- 別の作品にとりかかる