ストーリーの作り方

ストーリーの作り方|「三幕構成」を使うと、みんなあなたの作品から目が離せなくなる?!

投稿日:2016年7月24日 更新日:

「三幕構成」といえば、お話を組み立てる方法の基本ですね。日本人はよく「起承転結」で考えますが、世界的にはマイナーな作り方でしょう。

「三幕構成」はハリウッド映画の脚本で特に使われています。上手く観客をひきつけ、2時間の映画を最後まで楽しませるにはどうしたらいいか…

…そういう先人たちの工夫の集大成みたいなものと言っていいでしょう。面白い話を書くために使わない手はないと思います。

三幕構成といえばこの本…シド・フィールド氏の名著「映画を書くためにあなたがしなければならないこと」をもとに、三幕構成について簡単にまとめてみたいと思います。

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術

Sponsored Links

 一番のポイントは「主人公の欲求」

この本で特に強調されている一番のポイントは「主人公の欲求」です。本文中では「ドラマ上の欲求」と表現されています。

主人公に、何かしらの欲求とか目標、夢などがあって、観客はその欲求に感情移入する。

観客は、主人公が願いをかなえるところを観たいと思って、続きが気になり、ストーリーを最後まで観たくなるわけです。

たいていのマンガも、主人公に目標がありますよね。

「海賊王になる!」「甲子園に出場する!」「○○君に告白する!」こういう目標を設定することが、続きが気になるストーリーの基本なんですね。

三幕構成は、この「主人公の欲求」を軸に構成されています。

第一幕:発端(30分)

設定を説明する

主人公の目標とか夢(=ドラマ上の欲求)を、ただいきなり「俺は甲子園に出る!」みたいに説明しても面白くありません。

どういう流れで、なぜ、なんのために甲子園に出たいのかが分かったほうが感情移入しやすいですね。

第一幕は主に「ドラマ上の欲求」をうまく表現するために、設定や状況を説明する部分です。主人公が「ドラマ上の欲求」を持った時点から二幕が始まるので、それまでの下準備のようなものと言っていいでしょう。以下、引用します。

第一幕は、ストーリーを立てて、キャラクターを設定し、ドラマ上の前提を示す。そして、状況を説明し、主要なキャラクターとその他のキャラクターとの関係を設定する。

―シド・フィールド著「映画を書くためにあなたがしなければならないこと」より

マンガで言うと、世界観、主人公の能力や性格、他のキャラクターの性格や能力・主人公との関係性をうまく表現するということですね。

あれこれ説明しているとだらけてしまうので、「ドラマ上の欲求のために必要なこと」だけうまく伝われば十分でしょう。

一幕は、2時間映画なら30分ぐらいといわれています。無駄な説明をしている余裕はありませんね。

観客がストーリーに入り込めるかどうかの分岐点

設定がよくわからなかったり、主人公の目標があやふやだったり、どうしてその目標を持っているのかが説明されなかったりすると、どうにも入り込みづらい話になります。

逆に、設定がわかりやすく説明され、主人公の目標と、どうしてそれをめざしたいのかがはっきりすれば、ぐっと入り込める。

このように一幕は、ちゃんとストーリーに入り込めるかどうかの分岐点なので、非常に重要なわけですね。

第二幕:葛藤(1時間)

主人公の欲求を阻む逆境が次々に襲う

二幕から、主人公は夢や目標に向かってがんばるわけですが、順調に目標に近づくだけでは面白くありません。

甲子園に行きたいのに、校長が野球嫌いで妨害してくるとか…メンバーが集まらないとか…いろいろな障害があったほうが、続きが気になります。

ですから二幕では、ドラマ上の欲求を邪魔する「逆境」のようなものを設定して、それに主人公が立ち向かう「葛藤」を描きます。

こういう「逆境」って、続きを気にならせる常套手段ですよね。「えー?!野球部が廃部?!」とか「明日から大事な試合なのに、エースが交通事故に?!」とかいうくだりで「来週に続く!」なんてされたら、来週が楽しみで仕方ないです。

第三幕:解決(30分)

起承転結で言うと「転と結」

三幕の内容は「解決」だといわれていますが、日本人的には起承転結の「転と結を一緒にした感じ」…と言えばわかりやすいかもしれません。

とにかく映画の最後の30分ぐらいで、ストーリーが今までと違う方向に進みます。

「違う方向」というのはどういうことか?それはやっぱり最初に設定した主人公の目標や夢、すなわち「ドラマ上の欲求」が、違う方向に向かうといことです。

「甲子園に出る!」という目標に向かってがんばってきたけど、状況が変わって、甲子園に出ないほうがいいんじゃないのか?という様に心境が変わるとか…

とにかく主人公の夢や目標がちょっと変わったり、目標は同じでもスタンスが変わったり…色々ですね。

こればっかりは実例をたくさん観るしかないと思います。

飽きさせないためにも重要

なんでストーリーを違う方向に進めなきゃいけないのか?…その辺は書かれていませんので、私の考えになっちゃいますが、ひとつは「飽きさせないため」という理由があると思います。

二幕が始まってからちょうど1時間ぐらい…人間の集中力も、そろそろ限界です。ここで気分を変えないと飽きちゃいます。そこでストーリーを違う方向に進める!ということが必要なんだと思います。

三幕構成は「最後まで飽きさせないしくみ」

「三幕構成って、結局何なの?」

…ときかれたら、「観客をストーリーに入り込ませ、最後まで飽きさせないしく」だと言えると思います。

一幕で主人公の欲求がしっかり設定されて、観客はそれに感情移入し、「こいつの願いがかなって欲しい」と思いつつ、続きが観たくなります。

二幕で主人公が色々と葛藤する姿を観て、目が離せなくなります。

三幕で、ストーリーが意外な方向に進んで、ますます目が離せなくなります。

三幕構成とか起承転結とか…「形式に囚われるのは嫌だ!」と思っていた頃もありました。確かに「囚われる」のはよくないにしても、面白い話を作るための「手段」として利用しない手はないと思います。

記事の元となった本

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術

スポンサードリンク
スポンサードリンク

-ストーリーの作り方

Copyright© STOTUKU , 2017 AllRights Reserved.