お面―表の顔と裏の顔

ストーリーの作り方

ストーリーの作り方|「表のテーマ」と「裏のテーマ」とは?

投稿日:2015年10月17日 更新日:

たいてのストーリーには表のテーマと、裏のテーマがありますね。

そのことについては、オタキングこと岡田斗司夫の説明が面白いと思います。講義の内容は、YouTubeで公式に公開されています。

内容はとてもわかりやすく、実際に役立つ内容だと思います。特に、作品を最後まで作りきるモチベーションを保つために役立つと思います。

講義の内容を、以下に簡単にまとめてみました。

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岡田斗司夫 大阪芸大講義「マンガ批評の方法」

講義は分割してアップロードされています。岡田斗司夫の組織である「FREEex」がアップした正式なものです。↓

テーマには4つの段階がある

講義では、「テーマには4つの段階がある」として、ひとつひとつの段階を説明しています。1段階から4段階に進むにつれて、どんどん深く、隠れたテーマになっていくのです。

講義では、映画「スターウォーズ」を例に、4つの段階のテーマを説明しています。

第1段階のテーマ「スポンサー向け」

第1段階は、かなり表面的です。

講義では、スターウォーズの第1段階のテーマは「痛快な宇宙活劇」であるとしています。

これはスポンサーに売り込んだり、一般に宣伝するときに「どういう映画なのかを一言で説明するためのテーマ」ということですね。

なんとなく、カテゴリー分けに近いですね。

第2段階のテーマ「観客向け」

第2段階はもう少し深いテーマです。ちょっと映画に詳しい観客に向けて、「何の話なのか」を説明するものです。

講義では、スターウォーズの第2段階のテーマを「父殺し」としています。

つまり「エピソード1・2・3は父を殺すことで悪の道に入る話」で、「エピソード4・5・6は父を(間接的に)殺すことで助ける話」であると説明しています。

この第2段階が、ストーリーのテーマについての一般的な定義だと思います。私が別の記事で論じたテーマの定義も、この第2段階のことと言っていいでしょう。

→参照:ストーリーの作り方|ストーリーの「テーマ」とは?―「メッセージ」とは違う?

第3段階のテーマ「スタッフ向け」

ここからは、「裏のテーマ」と言っていいと思います。スタッフ等、製作関係者に向けた、内部情報としてのテーマです。

スターウォーズの第3段階のテーマは「芸術への献身」であるとしています。

ジェダイが、禁欲的で厳しい掟を守って、「フォースに献身して生きている」ということと、スタッフが「芸術に献身して生きるべきだ」ということがリンクするというわけです。

ジェダイの掟が、そのまま、スタッフの掟ともなっているというわけですね。

このテーマがあって初めて、映画の話が自分達の話になります。どうでもいい空想の話ではなくなるわけです。

そうなると、「なんで私達はこの映画を作らなければならないのか」というモチベーションの維持につながります。これは一人で作品を作るとしても同じですね。

第4段階のテーマ「個人向け」

スターウォーズの第4段階のテーマは「愛の否定」であるとしています。確かに、エピソード1・2・3は、恋愛がいい結果を生まない展開になっています。

それはジョージ・ルーカスの人生経験や価値観が反映されているからだと説明しています。

つまり、監督の考えや本音などが、にじみ出ている部分。それが第4段階のテーマだということです。

そして、第4段階は基本的に、スタッフには内緒だそうです。つまり、別に誰にもわからなくていいけど、クリエーター個人がひそかに持っているテーマということですね。

クリエーターの苦悩や人生が表現されているテーマと言ってもいいと思います。

4段階のテーマを作るメリット

講義では、テーマの4段階全部がしっかりしていると、「本気度の高い話」になると言っています。作品の質が上がるわけですね。

スタッフや監督がモチベーションを高めることにも繋がると思います。

モチベーションが高まれば、作品を最後まで作りきることにつながりますし、作品の質が上がることにもつながりますね。

岡田斗司夫だけが言っていることではない

第3、第4のテーマなんて、岡田斗司夫だけが言っている、こじつけじゃないの?という意見もあると思いますが、プロのクリエーター達は、結構似たようなことを考えて作っています。

―そういう実例については別の記事「ストーリーの作り方|大抵のクリエイターが考える「裏テーマ」―3つの実例」を参照

まとめ

ストーリーにおける、「表のテーマ」と「裏のテーマ」とは、以下のとおりです。

  • 表のテーマ:スポンサー向け、観客向けのテーマ
  • 裏のテーマ:スタッフ向け、自分個人に向けたテーマ
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