携帯画面を写さずにテロップが使われているシーン

「心が叫びたがっているんだ」(A-1Pictures)より

マンガの描き方

漫画の演出|時代遅れの演出とは?!―デジタル機器を描くときの最新テクニック

投稿日:2016年3月20日 更新日:

マンガやアニメ、テレビドラマにおいて「スマホやガラケー等でメールを見るシーン」がよくありますが、最近、その演出方法が変わってきているのをご存知でしょうか。

この記事ではそのような「スマホ等、デジタル機器を描く時の最新の演出」についてまとめています。

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発端はBBCの「SHERLOCK」

BBCのドラマ「SHERLOCK」といえば、現代版のシャーロック・ホームズ。ベネディクト・カンバーバッチのやつですね。

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この作品は「テロップ」の使い方が斬新なことで話題になりました。

このドラマのテロップの使い方が、その後のテレビドラマ業界、はたまた日本のアニメ業界に影響を与えているようなのです。

いちいち画面を見せなくていい演出

「メールを見るシーン」では通常、視聴者にもメールの内容がわかるように、メールの画面をそのまま映すようなカットが入ります。

それが、「SHERLOCK」より前の作品の常識でした。しかし「SHERLOCK」では下のカットのように、いちいちメールの画面を映しません。

BBC「SHERLOCK」より―メールのテロップが使われているシーン

BBC「SHERLOCK」より―メールのテロップが使われているシーン

端末の画面を映さず、テロップだけでメールの内容を表示しています。

この手法について、「SHERLOCK」のDVD特典コメンタリーで言及されていますので、以下に引用します。

スティーブン・モファット(製作総指揮・脚本)の発言:メールのテロップはポール(ポール・マクギガン監督)のアイデアだ―携帯画面のカットを省ける―あのカットがあると頭が悪そうに見える―画面をじっくり見て”よしわかった”ってね

―「SHERLOCK」SEASON.1オーディオコメンタリーより

なるほど確かに「携帯画面のカットが省ける」というのはいいですよね。

これならメールの内容と、メールを見た時の表情を同時に見ることができます。テロップを使えば、工夫次第で色々な演出ができそうです。

今では色々な作品で見られる

同じ手法が、今では色々な作品で使われています。テレビドラマでの実例はわかりませんが、アニメの実例を2つ挙げたいと思います。

1つ目は映画「心が叫びたがっているんだ」からです。

映画「心が叫びたがっているんだ」本予告編映像より―テロップを使っているシーン

映画「心が叫びたがっているんだ」本予告編映像より―テロップを使っているシーン

 

効果的ですね、もしこれでいちいち画面を映していたら、いまいち面白くないシーンになりそうです。

2つ目はアニメ「俺物語!」より。やはり、携帯の画面が映らなくても、メールの内容がわかります。

メールのテロップが使われているシーン

アニメ「俺物語!!」より―メールのテロップが使われているシーン

 

同じような手法が、これからどんどん出てくると考えて、間違いないでしょう。

マンガと相性のいい手法

音声ではなく文字で語るマンガこそ、この手法を使うべきだと思います。

画面を映すのがタブーというわけではありませんが、こういう新しい演出方法がある以上、「画面を見せるのか、見せないでテロップにするのか」選ぶ必要があるでしょう。

何も考えずに、いちいちスマホの画面を描いて、せっかくの良いシーンを台無しにするということだけは避けたいと思います。

デジタル機器の描き方は日進月歩

デジタル機器の発達は日進月歩ですね。実写やマンガ・アニメの中で「デジタル機器をどのように描くか」といったことも、やはり日進月歩なのだと思います。

「デジタル機器の描き方が古い」と言われないように気を付けたいものです。

今回紹介した作品

SHERLOCK / シャーロック [DVD]

心が叫びたがってるんだ。 [DVD]

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