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マンガ「吼えろペン」名言集―マンガ家の心得がわかる名台詞まとめ

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戦うマンガ家のマンガ、島本和彦作「吼えろペン」には、名台詞が沢山ありますね。この記事ではマンガの描き方や、マンガ家としての心得が学べる「吼えろペン」の台詞をまとめました。

アイデアの良し悪しを見分ける大切さ

いいですか。いいアイデアといいうのは――あらすじだけで「これはいける!」と思えるものなんですよ!

島本和彦「吼えろペン」5巻より

いいアイデアというのは――あらすじだけで「これはいける!」と思えるものなんですよ!

―出典:島本和彦「吼えろペン」5巻より


ストーリーをいくら直しても面白くならない!編集にOKをもらえない!という場合、ストーリーのアイデアそのものがダメという場合がありますね。

ここでいう「どう料理するか」でアイデアが生きてくる場合もないわけではありませんが、基本的に面白い話は最初から面白い。逆につまらない話はいくら直してもつまらないといわれています。

大切なのは、アイデアを思い付いた時点で、アイデアの良し悪しを見分けるセンスがあるかどうかですね。センスを身につけるには、たくさんのアイデアを出して、実際に描いてみるという経験を積んでいくことが必要でしょう。

面白さを伝える能力が大切

ボ…ボクの「面白さ」を伝える能力不足!!

島本和彦「吼えろペン」6巻より

面白さを伝える能力不足!

―出典:島本和彦「吼えろペン」6巻より


どんなに良いアイデアでも、「面白さを伝える能力」がないと、誰にも伝わりません。また自分でもそのアイデアの面白さがよくわからなくなってしまいます。

つまり「面白さを伝える能力」は、アイデアの良し悪しを編集者などの他人に判断してもらうため、もしくは自分で判断するためにとても重要ということです。

作品を作る上でも「面白さを伝える能力」がなければ、せっかくのアイデアの面白さポイントを押さえることができず、いまいちな仕上がりになってしまうでしょう。クリエーターにとって不可欠な能力ですね。

「面白さを伝える能力」を磨くには多くの作品に触れて面白さを分析し、面白さを他人に説明する訓練が必要でしょう。

キャラができていればストーリーはできる

キャラクターさえちゃんと決まっていたら!ストーリーなんて大体わかっちゃうものなのよ!

―出典:島本和彦「吼えろペン」8巻より


これは多くのクリエーターが感じていて、ストーリーの作り方のハウツー本には必ずといっていいほど書かれていることですね。もちろんこれはキャラクターを先に考えてからストーリーを作っていく方法の場合なので、ストーリーから先に作る場合は当てはまらない話です。

それでも、あらかじめ決めておいたストーリーにキャラクターをはめこんで作る方法は、無理が生じてしまうことがあります。そんなときは「こいつならこの次にどんな行動にでるか?」とキャラクターの気持ちに任せてみると、良いストーリー展開が思いつくかもしれません。

どんな方法でストーリーを作るにしても、キャラクターがしっかりできあがっていることが非常に重要であることが学べると思います。

イビツな線の大切さ

魂のこもったキャラクターは実はイビツであるべき!

島本和彦「吼えろペン」8巻より

魂のこもったキャラクターは実はイビツであるべき!

―出典:島本和彦「吼えろペン」8巻より

これは、「うしおととら」や「からくりサーカス」で有名なマンガ家「藤田和日郎」先生をモデルにしたキャラ「富士鷹ジュビロ」のセリフです。

確かにいわゆる「デッサン」を重視したリアルな線とか、バランスのいい絵を描こうとばかりしていると、生き生きとした表情や、迫力のある絵は描けない場合が多いです。

線をわざと崩すことで、キャラクターに「魂」がこもる場合がある…島本和彦先生や藤田和日郎先生の作品を観ると確かにそのことの重要性が伝わってきますね。

自分の武器を使う大切さ

島本和彦「吼えろペン」11巻より

プロ野球でもきちんと何でもこなせる人は二軍に多いとか……一軍は――ズバぬけていいところもあるが、ズバぬけて悪いところもある!しかしとにかくズバぬけているところがないと一軍には――

―出典:島本和彦「吼えろペン」11巻より


プロ野球選手の話をマンガに応用しているシーンですね。マンガでいうと、絵もコマ割りも普通レベルに上手く、ストーリーも普通レベルに面白い人は、すぐれた作品を描くのが難しいということでしょう。

絵が下手でも、他のマンガには無い内容がある!とか、内容は普通だけど個性的な絵の魅力がスゴイ!など、「ズバ抜けていいところもあるが、ズバ抜けて悪いところもある」ような作品が優れたマンガの可能性が高いというわけです。

それはつまり自分にしかない「武器」を使え!ということだと思います。自分は他のマンガ家にはないような経験をしているとか、独特な趣味があるとか、身近にすごいキャラの濃い友達がいるとか…

苦手な部分をなくす!というのも大切でしょうが、自分だけの「武器」を使ってズバぬけたマンガを描くことのほうが大切だ!ということですね。

納得と妥協のバランスの大切さ

納得と妥協のせめぎあい――それが本当のプロの姿なのかもしれない……

―出典:島本和彦「吼えろペン」5巻より

マンガを趣味や芸術と思って描いているなら「妥協」はしたくないでしょう。でも「プロ」としては「妥協」が必要なときもあるという話です。

期限や効率を考えなくちゃいけない「お仕事」の世界では、どんなジャンルでもある程度の「妥協」が大切ですね。それは限られた時間とコストの中で、ベストなものをいかに仕上げるか、いかに「納得」のいく仕事をするかという戦いでもあります。

この「納得と妥協」のバランスが上手くなることが、プロとして成長していくカギだ!…そんなメッセージを感じる言葉です。マンガを趣味ではなく「仕事」としたいなら、とても大切な考え方なんでしょうね。

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