アニメ「SHIROBAKO」第2話より

マンガ・アニメ・映画・小説感想

アニメのアニメはアニメで―「SHIROBAKO」から考えるメディア論

投稿日:2016年3月15日 更新日:

2014-2015年の話題作アニメ「SHIROBAKO」が面白かったので、思ったことを書きます。

後半は「アニメでコレをやる必要があるのか?」という、メディア論的な話です。

SHIROBAKO Blu-ray プレミアムBOX vol.1

何が面白いって「森康二さんがでてる…」

さすがのP.A.WORKSという感じで、構成が上手いですね。お得意の連ドラっぽいストーリーで、見はじめたら止まらなくなるように工夫されています。

実在のアニメーターがモデルになったキャラクターが何人も登場するのが個人的にツボでした。「マクロス」の板野一郎。「エヴァ」の庵野秀明。伝説のアニメーター森康二…。

特に森康二さん!宮崎駿にアニメを教えた男の一人ですね。伝説のアニメ「白蛇伝」にすら関わった、正に日本のアニメーションを造った男。(手塚治虫とは別の意味で)

「杉江さん」というキャラとして登場しますが、「動物を描くのが上手い」+「アンデスチャッキー(ロッキーチャックのもじり)のアニメーターだった」+ファッションがどう考えても森康二さん!→杉江さんにそっくりの服を着る森康二の写真があるページ

もう森さんが出てきただけで泣かざるを得ないのは私だけでしょうか…。

アニメのアニメはアニメで

こういうリアル路線のアニメって「実写でいいんじゃない?」という疑問がわくことがありますが、この作品については間違いなく「アニメじゃなきゃ」と思います。

アニメ業界の面白さは、アニメ屋に語らせるのが一番だからです。

そう考えると、業界ものは、同じ業界で作らせるのがベストだということに気がつきます。「漫画家もの」はマンガで、「小説家もの」は小説で、「映画もの」は映画で・・・

表現手段を選べないときは

アニメ、マンガ、小説、実写・・・どの表現手段でもいえることですが、「このストーリーを、この表現手段でやる意味があるのか」を考えて作るべきだと思います。

とはいえ、自由に選べるほどの力があればいいのですが、なかなか現実そうはいきません。「このストーリーはマンガにしたいけど絵がかけない」とか…たまに聞く話ですね。

そういうときはどうすればいいんでしょうか…

内容のほうを変える!

よく考えると、アニメ屋の話なんて、本来部屋にこもってコツコツやるだけという、画にならない(アニメ向きじゃない)話のはずなんですが、ちゃんと画になっている。

なぜかといえば、アニメに向いているような、画になるシーンを意図的に盛りこんでいるからです。

例えばカーチェイスのシーンがあったり…

「アルピン(製作中のアニメキャラ)は、もう、ちゃんといます!」と言って、アニメのキャラがみんなの前に現れるという演出があったり…

ぬいぐるみが喋ってみたり…などです。

アニメ「SHIROBAKO」2話より―「アルピンは、もう、ちゃんといます!」のシーン

アニメ「SHIROBAKO」2話より―「アルピンは、もう、ちゃんといます!」のシーン

ということは、次のようなことに気づきます。

例えば「思いついたアイデアはアニメにした方がいいと思うけど、自分はマンガしか描けない…じゃあ、いっそのこと、マンガにしかできない演出を盛り込んでいこう!」という考え方が重要だということです。

まとめ

つまり、次の二つのことが両方とも大切だと思います。

  • どの表現方法にするかを考える
  • その表現方法にぴったりになるように工夫する

技術の発達によって、一人でもアニメや実写映画が作れちゃう時代…今後ますます、「どの表現方法を選ぶか」「この表現方法でしかできないこととは何か」を考えていく必要性が高まっていくでしょうね。

今回紹介した作品

SHIROBAKO Blu-ray プレミアムBOX vol.1

-マンガ・アニメ・映画・小説感想

Copyright© STOTUKU , 2017 AllRights Reserved.