「キャラがみんな同じ顔になっちゃう」「バリエーションが少ない」という悩みを抱える人は多いものです。どうしたらもっとキャラを描き分けて、バリエーションを増やせるのでしょうか。キャラの外見・デザインを描き分けるための5つのコツをまとめました。
ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックスDIGITAL)
キャラの描き分け方の5つの方法
1.顔パーツのバリエーション
目の形、輪郭の形、髪型…など、顔のパーツのバリエーションで描き分ける方法です。
これはキャラデザの基本みたいなもので、たいていみんな最初にやることですね。
2.顔パーツの配置
目が離れている、鼻が上のほうにある、真ん中に寄っている…など、パーツの配置で描き分ける方法です。
「ヘタッピマンガ研究所R」で、以下のように説明されています。

村田雄介「ヘタッピマンガ研究所R」(ジャンプコミックス)より
似顔絵の描き方については別の記事「イラスト上達法|同じ顔が描けない!という問題には「似顔絵のコツ」を!」を参照
3.顔パーツの大きさ
顔パーツの種類と配置を考えるだけじゃなく、パーツの大きさも変えてみると、さらにバリエーションが広がります。
鼻がすごく大きいとか、目がすごく小さいとか、顔の特徴がはっきりして、インパクトのある顔が描けるようになるでしょう。
詳しくは別の記事:「イラスト上達法|「デフォルメ」で、インパクトのあるキャラが作れる!」を参照
4.体格
背が高いとか、小さいとか、太っているとか…体格で描き分ける方法ですね。
「ヘタッピマンガ研究所R」では、以下のようなコツが紹介されています。

村田雄介「ヘタッピマンガ研究所R」(ジャンプコミックス)より
こういう「アタリ」を描いてから細かく描いていく方法って一般的ですね。
でも「アタリ」の段階で体格を決めておくというのは、ちょっと珍しい方法だと思います。確かに、これならキャラの体格を描きわけやすそうですね。
ただ、陥りやすいミスとして、人形の形が全く一緒で、ただ拡大縮小しただけで「でかいキャラ」「チビのキャラ」…みたいなことにならないようにする必要があります。
そうなっちゃうと、ほとんど意味がないですね。
重要なのは「比率」ですね。体の大きさと手足の長さ、太さ、頭の大きさの「比率」を決めておくということだと思います。
5.色で区別(カラー作品のみ)
アニメでは色々なカラーの髪のキャラが登場しますね。
単に「色を塗り分ける」だけじゃなく、キャラの性格などを反映した色になっています。
「髪の毛の色が気持ち悪い」と感じる人もいるかもしれませんが、キャラの性格などを「記号的に表現」しているだけなので、「そういう色に染めてます」という意味ではないことが多いと思います。
「色の記号論」については別の記事を参照:Webマンガ・デジタルマンガの描き方|カラーでしかできないこととは?「色を使った記号論」
まとめ
今回紹介した、キャラクターを描き分けるポイントは以下の4つでした。
- 顔のパーツのバリエーションで描き分ける
- 顔のパーツの配置で描き分ける
- 顔のパーツの大きさで描き分ける
- 体格の違いで描き分ける
- 色で描き分ける