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マンガのコマ割りの基本としてよく言われるのが「まずは状況説明」ということですね。基本中の基本ながら、どういうことなのか、まとめてみました。「鳥山明のヘタッピマンガ研究所」と「マンガのマンガ―初心者のための描き方ガイド―コマ割りの基礎編」を参考にしています。
状況説明のコマ割りとは
その1.風景ゴマ
たいていのマンガの1コマ目は「風景」で始まりますね。その点が、「鳥山明のヘタッピマンガ研究所」で、以下のように説明されています。
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簡単に言うと、一コマ目は風景のコマにしよう!ってことですね。
「ここはどこ?」ということを読者は知りたいので、それに答えてあげようというわけです。
風景ゴマは「大きくコマをとって」と言われていますが、風景ゴマが小さい作家もいますし、自由かなと思います。
風景ゴマが大きければ、それだけ世界観が伝わる!ということでしょうね。とはいえ、さらに注意することがあります。
その2.登場人物の位置関係の説明
風景の次は登場人物についても「状況説明」する必要があります。
マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編
風景の次は、登場人物がどういう立ち位置なのかがわかるようなコマ割りが必要だということですね。
登場人物を小さく描く「引き」のコマを描けばだいたい説明できるでしょうが、演出上「引き」のコマを描かないほうがいいことだってあります。
たいていの漫画家は、「引き」を使わなくても、うまく位置関係を説明していますね。
なぜ状況説明するべきか
べつに状況がわからなくてもいいじゃん!という意見もあると思います。
なぜ状況説明が必要か?ということは、前述の「マンガのマンガ」で以下のように説明されています。
状況がわからないと「興味が起きない」といわれています。
ありがちなこととして、冒頭でミステリアスな雰囲気をだそうとして、謎だらけでわけがわからないオープニングにしてしまうことです。
とはいえ「わけがわからない」というのと「謎が多くて興味がわく」というのは全く違いますよね。
状況を理解できたうえで「よくわからない部分がある」というのが「謎が多くて興味がわく」ということだと思います。状況が分からないと「わけがわからない」ので、興味を持ってもらえないでしょう。
興味を持ってもらえる大前提は「意味が分かる」こと。そのために状況説明が必要だということですね。
状況説明が「絶対に」必要か
自論になっちゃいますが、状況の説明が、「絶対に」必要だとは思いません。
要するに、読者にとって意味がわかりやすくなればいいわけです。
そのために必要なら「風景ゴマ」を入れたり、立ち位置の説明をするという…意味を分かってもらうための、一つの手段にすぎないと思います。
会話がメインのシーンなら、位置関係はそれほど重要じゃなく、風景のほうが重要かもしれません。
アクションシーンだったら、位置関係が重要で、風景はどうでもいいかもしれません。
風景も位置関係もわからなくても意味が分かるという場合もあるかもしれません。
まとめ
コマ割りの基本となる状況説明とは以下の点でした
- 風景のコマを入れて、シーンの場所を説明する
- 登場人物の位置関係を説明する