キャラクター同士の関係性の作り方|魅力的なサブキャラを作るには?

当サイトではアフィリエイト広告を使用しています。

面白いストーリーを作るには「サブキャラクター」も重要です。主人公との「魅力的な関係性」のあるサブキャラクターによって、ストーリーの面白さが格段にアップします。キャラ同士の関係性をつくるコツについて、具体例を交えて解説しています。

キャラ同士の関係性を練ることの重要性

魅力的な漫画や小説を作るには、魅力的な主人公だけでなく、その周りのサブキャラクターと、それぞれの関係性を考えることが重要です。

各キャラ「単体」ではあまり特徴がないとしても、キャラ同士の関係性が魅力的だと、それだけで一気にキャラが立つということもめずらしくありません。

スター・ウォーズのC3POとR2D2のように「セットで並べることでキャラが立つ」という場合もよくあります。

魅力的な関係性は、「魅力的なエピソードやセリフ」を自然に生み出すためにも重要です。では具体的にどうすれば、キャラ同士の関係性を魅力的にできるのでしょうか。

キャラ同士の関係性・魅力的なサブキャラを作る4つのコツ

効果的なサブキャラを作り、キャラ同士の関係を魅力的にするにはどうすればよいのでしょうか。以下の4つのコツを紹介します。

元ネタを探す

一つ目は「関係性の元ネタ」を利用する方法です。好きな作品のキャラ同士の「関係性」を参考にして、新しいキャラに置き換えます。

キャラの「外見」などをそのまま使ってしまうと盗作になりますが、関係性以外の部分はできるだけ変えることで、全く新しいキャラになるはずです。

関係性だけを参考にして、全く別の外見や設定を組み合わせてみましょう。友人など「実在する人物」の人間関係をモデルにするのもありです。

引用してキャラを作る方法について、詳しくは以下の記事を参照してください。

キャラクター設定・性格の作り方|漫画や小説のオリジナルキャラを作るコツ

「ポジション」で考える

ストーリー上の「ポジション」でサブキャラクターを考えることもおすすめです。

好きな作品に登場するサブキャラクターが、「ストーリー内でどんな役割を果たしているのか」を参考にして、同じ役割のキャラを登場させてみるということです。

「ライバル」「敵」「ヒロイン」「親友」などはすぐに思いつきそうなポジションですが、他にも、以下のようなポジションがあります。

トリックスター 役割:敵だったり、味方だったりする。敵と味方の間を行き来して、ストーリーの流れを変えることもある。
代表例:ねずみ男(ゲゲゲの鬼太郎)/ダイス船長(未来少年コナン)
師匠・案内役 役割:主人公を教育したり、新しい世界に導いたりする。設定の説明をする役割もある。
代表例:オビ=ワン・ケノービ(スター・ウォーズ エピソードIV)/メーテル(銀河鉄道999)
マスコット・ペット 役割:作品や、特定のキャラのシンボル。主人公の対話相手になり内面を表現させることもある。
代表例:ジジ(魔女の宅急便)/ハロ(機動戦士ガンダム)/アメデオ(母を訪ねて三千里)

キャラごとに役割は一つとは限らず、複数のポジションを兼任することもあります。また一つのポジションを複数のキャラで分担することも珍しくありません。

もちろんポジションの分類方法は自由です。特に名作と呼ばれるストーリーを参考に、面白いポジションを探してみてください。

「シルエット」でバランスを考える

漫画のキャラをデザインするコツとして有名なのが「シルエットで判別できるようにする」ということです。

キャラを真っ黒に塗りつぶしても、それが何のキャラなのかが分かるぐらい、外見や体形に特徴を持たせましょうということです。

キャラ単体でそこまでするのは難しいとしても、その作品に登場するキャラ同士のシルエットを「差別化する」のも重要とされています。

その点は『ヘタッピマンガ研究所R』というハウツーマンガでも解説されている点です。

村田雄介『ヘタッピマンガ研究所R』

同じ作品に登場するキャラが、みんな同じ背格好にならないように注意するということですね。漫画やアニメに限らず、小説でも意識できます。

実際、チビキャラやデブキャラなど「いろいろな体系のキャラを登場させる」というのは、サブキャラクターを作る際の基本テクニックとして、多くの作品で使われています。

「どんな会話が生まれるか」で考える

場面ごとに、どんなキャラを登場させたら「いい会話」を作れるかで、サブキャラを作るという方法もあります。

どんなサブキャラクターを登場させるかによって、その場面のセリフ展開は変わるものです。「このシーンで、こういうセリフを言わせたい」と思っても、サブキャラの設定によっては無理が出てきます。

特に何かを説明させたいときには、「その情報を知らないキャラと、よく知っているキャラ」を対話させる形にしないと、普通はうまくいきません。

そうしないと、いわゆる「説明ゼリフ」になってしまい、不自然なセリフになってしまうことが多いです。説明ゼリフについて詳しくは以下の記事で解説しています。

sign-of-ban 脚本・小説のセリフのタブー「説明台詞」とは?それを避ける4つのコツ

まとめ

魅力的なサブキャラや、キャラ同士の関係性は、ストーリーを盛り上げ、作品の魅力を高める重要ポイントです。

この記事で解説した以下のポイントを参考に、魅力的なサブキャラを作ってみてください。

キャラ同士ではなく「一人のキャラ」を立てるコツについては、以下の記事にまとめています。

登場人物を「キャラ立ち」させる方法とは?基本のコツと「キャラが立ってない」の原因