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ストーリーを考えたものの「なんか画になるシーンがない……」ということってないでしょうか。今回はその解決策になるストーリー作法を紹介します。ティム・バートン、庵野秀明、宮崎駿など、超一流クリエーターがやっている方法です。
理屈ではなく見た目から考える
印象的なシーンの作り方とは、「見た目(シーンのビジュアル)から先に考える」ということです。それは映画だけでなく、マンガにもあてはまることだと思います。
特に必要じゃないシーン?
ティム・バートン版の映画「バットマン」では、クライマックス直前で、バットモービルが炎の中を疾走するシーンがあります。
画になるし、たいへんかっこいいんですが、冷静に考えると、ストーリーの流れとはあんまり関係ないと思います。このシーンをカットしてもストーリーの流れは成立するでしょう。
「でもかっこいいから必要だ!」ということですね。
理屈よりも「ビジュアル重視」の作り方
これは、「ビジュアル重視」の作り方だと思います。
「とにかくこういう構図で、こういう色合いで、こういうシチュエーションのシーンがあったら画になる」というアイデアが先に来て、そのシーンを作るために全体を構成するという作り方です。
いわゆる「帰納法」的な作り方とは違います。「帰納法」は、論理的にそのシーンに持っていくように作りますが、「ビジュアル重視」は、画になるシーンを無理やり入れちゃうような作り方です。
論理的に組み立てるのもいいですが、それだと、画になるような印象的なシーンは、なかなか作れないでしょう。
画になるシーンから作っていれば、理屈で考えただけでは入れにくいような面白いシーンや、印象に残るシーン、美しいシーンを盛り込むことができるわけです。
庵野秀明もやっているらしい
岡田斗司夫によると、庵野秀明も、エヴァQで「ビジュアル重視」の作り方をやっているようです。
岡田斗司夫はこれを「シーン優先型」の作り方と言っていますが、同じ意味だと思います。その動画はコチラです↓
宮崎駿もやっていた
宮崎駿は、映画を作る際、「イメージボード」と呼ばれる絵を描きながら、内容を考えることで有名です。
まだストーリーの全体を作っていない段階で、「こんなシーンを作ろう」「こんな状況で、こんな構図の場面をどっかに入れよう」ということで、色々絵に描いてみるわけです。
これもいわゆる「シーン優先型」「ビジュアル重視」の作り方ですね。宮崎アニメに、絵になるシーンや印象的なシーンが多いのは、このためですね。
マンガを描くためにも仕える手法
ティム・バートンも庵野秀明も、宮崎駿もやっている「ビジュアル重視」「シーン優先」の作り方。マンガを描く上でも、このやり方をマネしていいと思います。
マンガは、映画ほどビジュアル重視のジャンルではないですが…かといって小説ほど言葉重視でもない…ハイブリッドな感じですね。
ともかく映画のようにビジュアルメインで作ることも可能なジャンルだと思います。
画になるシーンから先に作っていくことで、記憶に残る、画になるシーンのあるマンガが描けると思います。…まずその「画になるシーン」を思いつく必要がありますけどね…それはまた別の方法論が必要でしょう。
まとめ
この記事でまとめた、印象的なシーンの作り方とは、以下のとおりです。
ビジュアル重視で、シーンの見た目から考える