フリー素材を使う際の注意点|「パブリック・ドメイン」と「CCライセンス」とは

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無料で画像をダウンロードできるサイトが沢山ありますね。とはいえ、無料画像を使って損害賠償を請求された例もあるようなので、気を付けて使う必要があります。とはいえ、ちょっとしたポイントを抑えれば大丈夫です。そのポイントについてまとめています。

無料でもクレジット表記が必須の場合がある

無料だからといって、どんな使い方をしてもいいとは限りません。サイトの「利用規約」をしっかり読んで、ルールを守って使う必要があります。

Flickerなどの海外サイトなどでダウンロードする場合は、「CCライセンス」と「パブリック・ドメイン」について確認しましょう。

CCライセンス

「CCライセンス」(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)とは、ネットの著作権に関する国際的な表記ルールで、以下の項目の条件がついている場合に、その項目のマークを表示します。

  • BY:クレジット(作者名など)の表示をすること
  • NC:商用禁止
  • ND:改変禁止
  • SA:継承すること

アルファベットではなく、マーク表示されている場合もあります。(くわしくはCCライセンスのサイトを参照)

少しわかりにくいのが4つめの「継承すること」だと思います。

これはつまり、その素材を使用して作った作品にも、同じ条件を継承しなさいということです。

例えば「クレジット表記すること+継承すること」という表記の素材を使ってイラストを描いた場合、

完成したイラストも、同じように「クレジット表記すること+継承すること」と表記しなければなりません。自分の作品だからって条件を変えちゃダメです。

このときのクレジットはもちろん自分ではなく、使った素材の作者です。

CCライセンスはクレジット必須!

CCライセンスの組み合わせは6種類ありますが、どの場合でもクレジットの表記は必須です

前述の「損害賠償を請求された例」は、おそらくクレジット表記が必要なのにそうしなかったので訴えられたのでしょう。

「パブリック・ドメイン」ならクレジット不要!

とはいえ、クレジット表記さえも不要な素材は沢山あります。

例えば「パブリック・ドメイン」というものです。これは著作権が切れているか、放棄した素材に表記されます。

サイトの利用規約に「クレジット不要」と書かれているサイトの画像もOKです。

クレジット表記なんて不可能な場合がある

私はマンガの背景のためにフリー素材を利用しますがので、クレジットの表記が必要となると非常に困ります。

クレジット表記は、映画のエンドクレジットみたいに、マンガの最後に表記するだけではだめです。どの画像が誰の作品なのかがわからないといけません。

ですから、マンガの背景に使うたびに、そのコマの付近にクレジットを表示しなければいけなくなる。それではちょっと見栄えが悪い…

素材を切ったり貼ったりしてしまえば、クレジット表記なんてほぼ不可能です。

ですから私の場合、クレジット表記が必要かどうかをチェックしながら素材を探しています。以下は、クレジット表記をしたくない人に向けた内容です。

クレジット表記については必ずチェック!

Google検索も注意!

Google検索では、著作権フリーの画像に限定して画像検索できますが、指定できるのは「商用可能か」「改変可能か」という点だけです。(詳しくは下記の記事参照)

加工OK!クレジット表記不要!無料で著作権フリー画像素材を探せるサイトまとめ

つまり、継承についてはともかく、「クレジットの表記が必要かどうかはわからない」ということです。

画像を見つけたら画像元のサイトに飛んで、クレジット表記の必要性について確認する必要があります。

無料サイトでも念のため確認

無料でダウンロードできる画像サイトは、ほとんどの場合「クレジットの表記は不要です」「帰属表示は必要ありません」というような表示があります。

とはいえ、念のため、利用するサイトごとに確認したほうがいいでしょう。

有料サイトはほぼクレジット必須

有料画像サイトの場合は、ほとんどの場合クレジット表記が必要です。

お金を払えばいいということではないんですね。

ウィキペディアの画像もチェック必須

ウィキペディアの画像は基本的に著作権フリーです。

ここでも、クレジット表記が必要なものと、そうでないものがあります。確認の仕方は以下のとおりです。

まず、確認したい画像をクリックします。すると、次のような画面になります。↓

ウィキペディアの画像確認ページ

en.wikipedia.orgより

赤い矢印のところに、CCライセンスの記号が書かれており、パブリックドメインかどうかを確認できます。

ウィキペディアの画像確認ページ(拡大)

en.wikipediay.orgより

↑確かに「Public Domein(パブリック・ドメイン)」と書かれています。これはクレジット表記の不要な画像だということですね。

パブリック・ドメインの場合は、この図のように、丸の中に「C」が書かれていて斜線が引いてある記号や、丸の中に「PD」と書かれた記号がついています。

丸の中に「CC」と書かれていて、斜線の無いやつは「CCライセンス」の記号なので、クレジット表記が必要な画像だということです。

まとめ

無料画像といっても、使用上の条件が色々あります。以下の点に注意しましょう。

  • クレジット表記は必要か
  • 商用可能か
  • 改変可能か
  • 継承すべきか