デジタルマンガの描き方

イラストの描き方|アナログとデジタルの違いを徹底解説!

投稿日:

スケッチブックと絵の具と鉛筆/ペンタブレット

デジタルで描くイラストと、アナログで描くイラストでは、手間とかコストなどの表面的な違いだけでなく、根本的な違いがいくつかあります。この記事では、アナログイラストと、デジタルイラストの違いのうち、特に重要なポイントに絞ってまとめました。

色を出すしくみが違う

紙に描いた色と、ディスプレイに表示させる色では、色を出すしくみが違います。

デジタルイラストでは、アナログイラストでは出せないような色を表示できるわけです。(アナログで描いてスキャナーでデジタル化した場合を含む)

アナログは光を反射させて色を出す

アナログのイラストは、光が紙の上にある絵の具などに反射した結果見える色です。

つまり、イラスト自体が光ることができないので、太陽光とか、炎、SFのビームっぽいものなどが光るような色は出せません。真っ青!とか鮮やかな緑など、ビビッドな色にも限界があります。

三原色の考え方も違います。アナログの場合の三原色はシアン・マゼンダ・イエロー(CMY)で、全て混ぜると真っ黒になります。つまり、色を塗るほど暗くなる塗り方で「減法混色」とも言います。

そのため、アナログでは基本的に明るい色・薄い色から塗り、暗い色・濃い色を後に塗ります。

デジタルは光を発して色を出す

ディスプレイに表示させる色は、反射ではなく、ディスプレイそのものを発光させた色です。アナログよりもまぶしく光らせるなどの表現が可能で、かなり自由に色を表現できます。

それはつまり、アナログの三原色で表現できる色の範囲よりも、デジタルの三原色で表現できる色の範囲のほうが広いからです。

デジタルの場合の三原色の基本はレッド・グリーン・ブルー(RGB)で、すべて混ぜると真っ白になります。つまり、色を重ねるほど明るく、白くなっていきますので「加法混色」ともいいます。

アナログのように、明るい色から暗い色という順番で塗る必要はなく、逆に暗い色から明るい色の順で塗っていくことも多いです。

デジタルイラストを紙に印刷すると変な色に?

デジタルで描いたカラーイラストを、紙に印刷すると、基本的にディスプレイに表示された色とは少し違って印刷されてしまいます。

逆に、アナログのイラストなら、基本的に自分が塗った色が変に変換されるということはありません。(スキャンして印刷、配布する場合を除く)

色を出す仕組みの違いが影響!

前述のとおり、デジタルの三原色と、アナログの三原色は違います。前述のとおり、デジタルの色の範囲より、アナログの色の範囲のほうが狭いです。

そのため、デジタルで描いた色がアナログでは表現できない色の場合があります。その場合は近い色に変換するしかありません。それで、ディスプレイに表示した色とは違う色で印刷されしまうのです。

CMYK変換やプレビューを活用して解決

ディスプレイ画面に表示された色と、印刷の色が違う!ということを解消するために、ディスプレイ画面の色の方を、印刷の色に近づけるという方法があります。

それは「CMYK変換」や「CMYKプレビュー」という機能です。「CMYK」とは、アナログの三原色(CMY)に、黒(K)を加えたプリンターの四原色です。

デジタルの三原色(RGB)で作られた画像を、プリンターの四原色(CMYK)で表現できる色に変換して表示するわけです。もちろん色が変になることは避けられませんが、ひとまず画面上で確認して調整できます。

さらに、最初からこの「CMYK」の形式でイラストを描けば、色が変になることを避けられます。その場合はもちろん、デジタルならではの色の自由度が狭くなりますが、それは仕方ないですね。

紙での色味が大切ならアナログで描く

デジタルイラストでも、最初からCMYKの形式で描いていれば、かなりの程度、色が変になることを避けられますが、完璧に同じ色になるわけではありません。

色にこだわりがあり、どうしても色が変わってほしくないのであれば、アナログの一点ものを描くしかないでしょう。

デジタルはランダムなことが苦手

基本的にPCは単純作業や繰り返し作業が得意で、ランダムなことは不得意です。それはデジタルでイラストを描く場合にも少し影響します。

「偶然」を利用するならアナログ

アナログでは、色々な「偶然」を上手く使った表現をすることがあります。「偶然」できた筆のかすれとか、絵の具の表面の凹凸、絵の具をはねかけて「偶然」できた点々…そういった表現をデジタルでやるのは難しいです。

このような、作者も意図しなかったような偶然とか不可抗力などを生かした表現は、アナログの最大の長所かもしれません。

キレイに塗るならデジタル

逆に、ムラなく均一に色を塗りたい場合はデジタルのほうが断然向いています。ボタン1つ・ワンクリックでできちゃいます。

アナログできれいにムラなく塗る技術は、昔はアニメなどの現場で必要でしたが、現代ではほぼ意味が無くなったといえるでしょう。アナログで絵を描くなら、ランダムな、ムラのある絵を描かなければ意味のない時代だといっていいと思います。

デジタルは修正が簡単

デジタルイラストは、アナログよりもはるかに修正が簡単です。それは作業効率UPというだけでなく、表現の自由度が広がり、デジタルならではの表現をするためにも役立っています。

修正が簡単で作業効率UP

デジタルイラストに使う作画ソフトではほとんどの場合、失敗してもボタン一つで元に戻せます。かなり前の状態まで戻すことも可能です。

また「レイヤー機能」といって、複数の画像を重ねて描いていく仕組みが、修正しやすさに繋がっています。

デジタルイラストがいかに修正が簡単で、どのように効率がUPするのか、詳しくは以下の記事にまとめています。

ペンタブレットの中に「SPEED UP!」と書かれている
デジタルマンガの描き方|デジタルのメリットは時短―作業効率が劇的にアップ!

アナログでマンガを描いてきた人も、デジタルを導入する人が増えていますね。デジタル作画には様々なメリットがあるからでしょう。 この記事では、デジタルでマンガを描くメリットのひとつである「作業効率のアップ ...

表現の自由度がUP

修正が簡単ということは、効率だけの話ではありません。アナログでは難しいような表現手法ができるということにもなります。

デジタルソフトの得意分野である、切り取り、貼り付け、画像の変形・加工を上手く使って、デジタルならではの表現ができます。いくつもの写真を合成・加工したり、自分の描いた絵を大量にコピペしてみたりなど、アイデア次第で色々なことが可能です。

マンガの場合のデジタルならではの表現については、以下の記事を参照してください。

ONE作、村田雄一画「ワンパンマン」より
デジタルマンガの描き方|デジタルならではの表現とは?「スピード線」はもう古い!?

デジタル技術を使ってマンガを描く人が増えてきました。 せっかくデジタルで描くので「デジタルならではの表現」を、積極的に使っていきたいものです。 「デジタルならではのマンガ表現」のうち、主なものを4つ、 ...

まとめ

アナログのイラストと、デジタルのイラストの違いのうち、この記事でまとめたポイントは、以下の4点です。

  • デジタルは色の発光、アナログは色の反射で色を表現する
  • デジタルの三原色はRGB、アナログの三原色はCMY
  • 偶然を利用した表現ならアナログ、均一に塗るならデジタルが向いている
  • デジタルは修正が簡単なので、作業効率がUPし、デジタルならではの表現が可能

-デジタルマンガの描き方

Copyright© STOTUKU , 2018 All Rights Reserved.