デッサン人形は、マンガやイラストを描くためにも便利です。デッサン人形にも様々なタイプがあるので、マンガ・イラストに適したものを選ぶ必要があります。この記事では、マンガ・イラスト用のデッサン人形の選び方と、おすすめ商品をまとめました。
デッサン人形はマンガ・イラストで便利!
マンガ・イラストを描く際に、デッサン人形があると、どんなメリットがあるのでしょうか。どんな場面で使うのか、どんな時にデッサン人形があると便利なのかをまとめました。
難しいアングルで描く時に
マンガ・イラストのキャラクターを、真横や真正面など描きやすいアングルだけで描いていては、作品がマンネリ化してしまいます。
斜め上とか、斜め下など、難しいアングルでキャラクターを描く時に、デッサン人形があると便利です。
デッサン人形を観察しながら描くことで、人体を立体的に把握できるようになり、難しいアングルでも自由に描けるようになります。つまり画力UPにもつながります。
自然なポーズや演技を見つけるために
マンガやイラストを描く際に、キャラクターの自然なポーズを考え出すのは意外と難しいものです。
キャラクターに自然なポーズをつけるためには、実際に誰かにポーズを取ってもらったり、あるいは鏡を見ながら演技してみたりしないとなかなか難しいものです。
いつでもモデルにお願いできるとは限りませんし、自分でポーズを取るのが難しい場合もあるでしょう。そんなときにもデッサン人形があるといいですね。デッサン人形を動かしながら、自然なポーズや演技を考えることができます。
人体を描く基本練習に
男女別のリアルなボディラインを勉強するためにも、デッサン人形が役立ちます。
リアルな造形のデッサン人形なら、人体の腕の形やふくらはぎの形状などを立体的に観察できます。現代のマンガやイラストでは、人体はリアルに描かれることが多いですから、リアルな人体の形を観察することは、画力UPに必要です。
これもモデルにお願いするのは大変ですから、デッサン人形があると役立つわけです。
マンガ・イラスト用のデッサン人形の選び方
デッサン人形にも色々ありますので、マンガ・イラスト用として適したものを選ぶ必要があります。選ぶポイントは以下のとおりです。
- リアルなボディライン:シンプルな造形のものではなく、リアルなボディであること
- 可動域の広さ:なるべく関節が広く動くこと
- スタンド・台座の有無:自由なポーズをつけるために不可欠な、ディスプレイ用スタンドがついていること
この他に、6等身など、マンガっぽい等身のデッサン人形であることも重要ですが、8等身で描きたい場合もあると思いますので、そこは自分の描くキャラクターの等身に合わせて選ぶ必要があります。
以上のポイントに適したデッサン人形を、以下に紹介します。
S.H.Figuarts ボディくん/ボディちゃん DXセット
「ボディくん/ボディちゃん」は、アクションフィギュアで有名な、バンダイの「S.H.Figuarts」シリーズのデッサン人形です。
肌色・グレー・ブラックの3色がラインナップされています。
マンガ・イラスト用の等身
マンガ・イラストで一般的な、およそ6~7等身程度に設計されているので、マンガ・イラスト用として最適です。
頭部パーツも、リアルな人体の形ではなく、マンガ・アニメのキャラクターっぽい形状になっています。マンガ・イラストに必要なリアルなボディラインの造形もバッチリです。正にマンガ・イラスト用に設計されたデッサン人形といえます。
DXセットがおすすめ
「S.H.Figuarts ボディくん/ボディちゃん」には、通常版と、DXセットがありますが、台座はDXセットにしかありません。
台座がないと、自立しないポーズをつけられないので、マンガ・イラストに使うならDXセットをおすすめします。DXセットにすると、以下の点が違います。
- 手首パーツが、左手は+3種類多く(合計7種)、右手は+6種類多い(合計10種)
- 小道具が追加(ノートPC、タブレット、モデルガン、模造刀、ペン、スマートフォン、ガラケー)
- 専用台座一式
有名クリエーターとのコラボ版もある
「S.H.Figuarts ボディくん/ボディちゃん」には、有名クリエータープロデュースの、特別造形タイプもあります。
女の子の体を描かせたらこの方!矢吹健太郎先生プロデュースのボディちゃんと、BLマンガやイラストで有名な宝井理人先生プロデュースのボディくんが発売されています。
「ボディちゃん -矢吹健太朗- Edition」は、マンガ「To LOVEる」などで有名な矢吹先生の作品に登場するような女の子の体を再現したモデルです。
「ボディくん -宝井理人- Edition」は、筋肉をおさえめにしたスマートな体型で、BLマンガや、少女マンガに登場するイケメン男子っぽいイメージの造形になっています。
有名クリエータープロデュースのDXセットは、通常のDXセットよりも内容が充実していて、以下の点がさらに加えられます。
- 手首パーツが、左手は+2種類多く(合計9種)、右手は+1種類多い(合計11種)
- 3種類の組手首パーツがある(2つの手が重なったパーツ)
- 腕組みパーツがある
- 正座用の足パーツがある
- 小道具が追加(剣、盾、ティーカップ、皿、マグカップ、湯呑み、アイス)
- 台座の支柱が増えており、ポーズをつけやすい
組手首パーツや正座パーツ、腕組みパーツ、グレードアップした台座などにより、ポーズの自由度がさらに高くなっていますね。
figma アーキタイプ・ネクスト he/she
「archetype next」(アーキタイプ・ネクスト )は、こちらもアクションフィギュアで有名な「マックスファクトリー」のデッサン人形です。
旧モデルの「archetype」よりもリアルになった「archetype next」が最新モデルです。肌色とグレーの2種類があります。
リアル寄りの等身
アーキタイプ・ネクストは、マンガ・イラストっぽい形ではなく、かなりリアル寄りの造形です。
およそ7~8等身で、女性のデッサン人形の「she」はスレンダーな体型、男性デッサン人形の「he」はマッチョなヒーロー体型です。顔の形もリアル寄りなので、美術のデッサンや、リアル系のマンガ・イラストにも適しています。
台座だけ付属
アーキタイプ・ネクストは、ボディくん/ボディちゃんと違って、小道具などはつきませんが、その分安く買えます。
それでも最低限必要な台座はついてくるので、コスパはバッチリですね。
まとめ
マンガ・イラスト用のデッサン人形を選ぶ際のポイントは以下の3つでした。
- リアルなボディライン
- 可動域の広さ
- スタンド・台座の有無
6~7等身のスタンダードな体型なら「ボディくん/ボディちゃん」で、7~8等身がいいなら「アーキタイプ・ネクスト」がおすすめです。両方そろえて、キャラクターに合わせて、使い分けるのもいいでしょう。
等身や筋肉の付き具合をもっと細かく調整して使い分けたい場合は、実際の人形よりも3Dグラフィックの、デッサン人形アプリのほうがいいです。デッサン人形アプリについて詳しくは、以下の記事にまとめました。