iPadなどのタブレットでお絵描きをする人が増えていますね。マンガ・イラスト用におすすめのタブレット端末を4つ、厳選して紹介します。選び方についても解説していますので、参考にしてください。
ここでいうタブレットとは
この記事でいうところの「タブレット」とは、iPad や Androidタブレット、Windowsタブレットなどの「タブレットPC」のことです。
お絵描きに使われる「液タブ」や「板タブ」とは異なります。
特に「液タブ」は、見た目がタブレットPC にそっくりなので、間違われることがあるようです。その違いについて詳しくは、以下の記事を参照してください。
マンガ・イラスト用タブレットの選び方
タブレットといってiPad や Android、Windows など、いろいろな OS と機種がある中で、マンガ・イラスト用として使えるタブレットをどのように選べばよいのでしょうか。3つのチェックポイントがあります。
対応するスタイラスペンの有無
マンガ・イラスト用のタブレットには、対応する「スタイラスペン」があるかどうかが重要なポイントです。
タブレットにはタッチ機能があるので、手が画面に当たるなど「ペン先以外」がタッチしたときに反応してしまうと、うまく絵が描けないでしょう。
「パームリジェクション」と呼ばれる機能があるスタイラスペンなら、このような現象を防止できます。
この記事で紹介するタブレットには、全てパームリジェクション対応の専用ペンがあるので、マンガ・イラスト用として問題なく使えるはずです。
スムーズに描けるか
ペンで絵を描いたときに、遅延などがなくスムーズに描けるのかどうかもチェックしましょう。
ペン先の動きに対して、反応が遅れてしまうようなタブレットではダメです。
処理性能が高いタブレットほど、このような症状が少なくなりますが、ペンとの相性や、液晶画面の性能など、いろいろな要素が関係するので、試し描きしてみないと分からない部分でもあります。
レビューなどを参考に、マンガ・イラスト用としてスムーズに絵が描けるのかどうかを確認しましょう。
使いたいアプリに対応しているか
iPad と Androidタブレットは使えるアプリが限られます。使えるのは「ibisPaint」か「Medibang Paint」のいずれかでしょう。
Windowsタブレットなら、ほとんどのお絵描きアプリに対応可能。プロも使う「CLIP STUDIO PAINT」や「Photoshop」などのソフトも使えます。
お絵描きアプリの種類について詳しくは、以下の記事を参照してください。
イラストソフト・アプリについて徹底比較!最適なソフトの選び方
簡単なお絵描き用のタブレット
上記のポイントに基づいて、マンガ・イラスト用におすすめのタブレットを紹介していきます。
まずは、趣味のイラストや、個人的にマンガを描いてツイッターに投稿するなどの「簡単なお絵描き」におすすめのタブレットです。
Apple「iPad」
説明するまでもない iPad ですが、マンガ・イラスト向きのタブレットといえば、まずはこれです。「iPad Air」などいくつかの種類がありますが、スタンダードでお手頃価格なのが、この「iPad」ですね。
「Apple Pencil」という専用スタイラスペンがあり、快適にお絵描きできます。パームリジェクション機能があり、筆圧感知も対応です。
「Apple Pencil」には、いくつかのバージョン(世代)があるので、使用する iPad に対応しているものを購入しましょう。
iPad の最新モデル(第7世代)に対応しているのは、以下の Apple Pencil「第1世代」です。
Amazon ではいろいろな出品者がいるので、Apple製品も「非公式で売っているのではないか?」と心配になるかもしれません。
以前はそうでしたが、最近になって Amazon の中に「Apple公式ストア」がオープンしたので、そこで買えば正規の新品が購入できます。
Amazon で買った場合でも、Apple の公式サポートが利用できるので、「Amazon で買うとサポートが弱いのではないか?」と心配する必要はありません。製品によっては、Apple公式の追加保証「AppleCare+」を、Amazonでの購入と一緒に追加購入できます。
スタンダードなタブレット
マンガ・イラスト用として、アマチュアからプロまで対応できるスタンダードなタブレットを2つ紹介します。
Apple「iPad Pro」
iPad Pro は、普通の iPad よりも画面が大きいのが特徴です。処理性能も高く、普通の iPad よりも一層、快適にお絵描きができます。
最新の iPad Pro(第4世代)に対応しているスタイラスペンは、以下の Apple Pencil(第2世代)です。前述の第1世代との違いは、iPadの側面にくっつけて充電できることです。くっつけて収納している間に充電されるので、充電のことをほとんど気にせず快適に使えます。
Microsoft「Surface Pro」
マンガ・イラストに使いやすいタブレットとして、Microsoft の「Surface Pro」も有名。Windows なので、普通のパソコンと同じソフトが使えるのが魅力です。
「Pro 7」や「Pro X」などの種類があり、スペックもいくつか選択できるので、予算に合わせて購入できます。
「Surfaceペン」と呼ばれる専用スタイラスペンがあり、パームリジェクション対応で、筆圧感知にも対応。快適にお絵描きできるタブレットです。
こちらも Amazon 内に Microsoft の公式ストアがあります。
ハイスペックなタブレット
価格が多少高くても「描きやすさが最優先」という方におすすめの高性能タブレットを、最後に一つ紹介します。
Wacom「MobileStudio Pro」
「液タブ」や「板タブ」のメーカーとして知られる Wacom(ワコム)の Windowsタブレット。液タブと同等の快適な作業ができます。
普通のパソコンと同じソフトが使えるだけでなく、液晶ペンタブレットと同じ「バッテリーレスのペン」が使えるのが特徴です。
液タブや板タブのペンは、タブレットのスタイラスペンとは違ってバッテリーが入っておらず、充電なしで使えるのが普通。この「MobileStudio Pro」も、液タブと同じようにバッテリーレスで高性能なペンが使えるわけです。
内蔵パソコンのスペックが選べるので、用途と予算に合わせて購入できます。
まとめ
お絵かき用に使えるタブレットについて、以下の3種類に分けて紹介しました。予算と用途に合わせて選ぶようにしてください。