漫画・小説のアクションシーンの描き方|ゲーム性を加えると面白くなる!

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どうすれば漫画や小説のアクションシーンを面白くできるのでしょうか。面白いアクションシーンには、ちゃんと面白い理由があります。それは「ルール」つまり「ゲーム性」を加えることです。その方法を具体的に、実例を交えて解説しています。

アクションシーンのルール設定とは

アクションシーンのルールとは、「何をもって勝ち負けとするか」を設定することです。

バトルの場面なら、「何かを奪ったら勝ち」「何かを破壊したら勝ち」などの勝利条件を最初に設定してから戦いを始めるということ。

ルールが無い状態で、かっこいいアクションを展開しても、単なるダンスのようになってしまい、盛り上げるのが難しくなるでしょう。

「相手を倒したら勝ち」というシンプルな勝利条件でもOKですが、できるだけ具体的なルールを決めることで、アクションが展開しやすくなります。

ルールのあるアクションシーンの事例

では具体的に、ルール設定のあるアクションシーンが登場する作品を3つ紹介します。

ワールドトリガー

葦原大介『ワールドトリガー』6巻

ワールドトリガーは、全体的にアクションのルールを設定している漫画です。特に注目すべきは「大規模侵攻編」です。(漫画では6巻~/アニメでは22話~)

いわゆるパニックもの展開の話ですが、「主人公が無事に基地にたどり着いたら勝ち」という一つの大きなルールが設定されています。

このルールに従って、みんな一つになって協力するわけです。「ボールをゴールに入れたら勝ち」みたいなルールですね。実際、スポーツモノみたいな面白さがあります。

パニックものは注意していないと「とにかく生き残る!」というシンプルなルールになりがちですが、ワールドトリガーは優れたルールを設定して盛り上げています。

ガールズ&パンツァー

ガールズ&パンツァー(Amazonプライム・ビデオ)

こちらも同じように、ルールのある展開が楽しめる作品です。というかこれは、ほとんどスポーツものなので、ルールがあって当然ですね。

ルールは、「敵チームの『フラッグ車』を行動不能にしたら勝ち」です。そのためにいかに作戦を展開するかが楽しめます。

このように、「何をどうしたらクリアなのか」を設定するのがポイントです。

スターウォーズ(エピソードⅣ)

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

スターウォーズ エピソードⅣでも、クライマックスのアクションでは「デス・スターの排熱孔に魚雷を打ち込んだら勝ち」というルールがあります。

もしも、このルールが無く「とにかくデス・スターをこわせ!」みたいな展開だったなら、とても退屈なアクションシーンになりそうですね。

まとめ

アクションシーンを面白くするルールとは、どうしたら勝ちなのか、どうなったら負けなのかを明確にするということです。

実はアクションシーンに限らず、ストーリー全体にもルール設定を加えることで、盛り上げることが可能です。その点は以下の記事で解説しています。

story-question ハリウッド式構成の基本「ストーリー・クエスチョン」もしくは「セントラル・クエスチョン」とは?