当サイトではアフィリエイト広告を使用しています。
「イメージどおりの顔が作れない」「ワンパターンになってしまう」「ありきたりになってしまう」など、漫画やイラストのキャラクターデザインは難しい分野ですね。魅力的なキャラデザをするコツをまとめました。
キャラデザでよくある3つの問題点
まずは、マンガやイラストのキャラクターをデザインする上でよくある「3つの問題点」を紹介します。
問題点1:いつも同じ顔・ワンパターン
「どのキャラも同じに見える」という問題は、プロでもよくある問題です。
ひとまずデザインはできるけど、いつも同じ顔になっちゃうということは、特に主人公やヒロインなどのデザインでありがちな現象です。
それは「自分のタッチ」「画風」ともいえるので、ダメとは限りませんが、ワンパターンを抜け出したいと思うこともあるかもしれません。
問題点2:オリジナリティが出せない
2つ目は、自分のキャラが、いつもどこかで見たようなデザインで、もっと「オリジナリティ」を出したいという悩みです。
漫画やアニメは「記号」の世界でもあるので、ありきたりでもOKなのですが、「個性的なデザイン」もできるようになれば、表現の幅が広がります。
問題点3:イメージと違う・魅力的じゃない
3つ目は「イメージどおり」のキャラがデザインできないという問題です。
漫画では「主人公やヒロインを魅力的に描け」と言われますが、どんなデザインにすれば「魅力的」になるのでしょうか。
また、サブキャラなどで、「かっこいい or かわいい顔以外」をデザインできないということもあるでしょう。
様々なイメージのキャラを自由自在にデザインできるようになるにはどうすればいいのでしょうか。
コツ1:実在の人物をモデルにする
実在の人物をモデルにしてキャラクターをデザインするという方法は、上記の3つの問題すべてを解消するために有効です。
サブキャラのデザインには特に役立ちます。具体的な方法を見ていきましょう。
誰をモデルにする?
俳優やアイドル、アーティストなど、有名人の顔に似せて、キャラクターをデザインしてみましょう。
家族や友人など、身近な人の顔をモデルにしてもいいかもしれません。
ただし無許可でモデルにする場合には、「明らかにこの人をモデルにしている」という描き方をすると、肖像権侵害などに該当する可能性がゼロではありません。
「この顔といえば、あの人以外ありえない」という人をモデルにするのではなく、「こういう顔の人は、世界に何人かいそう」というような人をモデルにした方が無難です。それでも、誰もモデルにしないよりは、はるかに特徴的なキャラがデザインできるはずです。
法的な面が気になる方は、以下の記事を参照してください。
参考:弁護士ドットコムニュース|刃牙道に「トラムプ」、実在人物をモデルにした漫画キャラ…法的にはどうなの?
メリットは?
この方法なら、すでに解説した「3つの問題」すべてを解消できます。
実在する人に似せてデザインするので、モデルにする人物の数だけ顔のバリエーションを増やすことができ、「ワンパターン」問題から解放されます。
「ありきたりな顔」にもなりにくいでしょう。
さらにキャラクターのイメージにあった俳優をキャスティングする感覚でモデルを選べば、「イメージ通りの顔」を作りやすくなります。
実在の人物をモデルにした例
冨樫義博『HUNTER × HUNTER』
漫画『HUNTER × HUNTER』には、お笑い芸人にそっくりのキャラクターが多く登場することで有名ですね。
小山宙哉『宇宙兄弟』
漫画『宇宙兄弟』にも、実在の有名人をモデルにしたと思われるキャラクターが所々に登場します。
例えば「茄子田理事長」というインパクトのあるキャラは、宇宙飛行士・向井千秋さんのご主人がモデルであると公式に言及されています。
参考:キャラクター紹介/茄子田シゲオ|『宇宙兄弟』公式サイト
尾田栄一郎『ONE PIECE』
『ONE PIECE』も、多くのキャラに実在の人物のモデルがあるといわれていて、作者自身も、いくつかのキャラのモデルが誰なのかを明かしています。
参考:『ONE PIECE』サンジのモデルはハリウッド俳優!人気キャラのルーツは誰?【エンタメトリビア】|numan
似顔絵は苦手!どうすればいい?
実在の人物を元にデザインするといっても、そっくりにする必要はありません。
ただし、モデルの人物の特徴をシンプル化して、うまくキャラクター化するためには、似顔絵のコツを知っておくことが役立ちます。
特に「パーツ配置」の考え方は、キャラデザの大きな武器です。似顔絵のコツについては以下の記事を参照してください。
同じ顔が描けない!安定しないという問題には「似顔絵のコツ」を!
コツ2:魅力的な「パーツの種類」を知っておく
「目の描き方」「髪の毛の描き方」などのパーツの描き方のバリエーションを増やし、自分の引き出しを多くすることも、キャラデザの上達に必要な要素です。
「いつも同じ目の描き方」などワンパターン化してしまうと、いずれ限界を感じることになるでしょう。
パーツの種類の引き出しを増やすには、参考になるキャラデザを観察したり、模写したりすることが必要です。
模写によって勉強する方法については以下の記事でも解説しています。
コツ3:ワンポイントのアイテムを加える
そのキャラといえばコレ!という、キーアイテムなどの「ワンポイント」を付けるという方法も、キャラデザのコツとしてよく使われています。
例えば漫画『ベルセルク』の主人公ガッツは、でっかい剣がワンポイントですね。『機動戦士ガンダム』のシャアは仮面が特徴です。
「斬新な」ワンポイントである必要はありません。眼鏡をかけている、サングラスをしているなどの、ちょっとしたファッションのワンポイントでもOKです。
その点が、『SAVE THE CATの法則』という本で、以下のように説明されています。
登場人物にはそれぞれ、読者の心に焼きつくような見た目の特徴が必要なのだ。しかもその特徴を繰り返し見せれば、登場人物の印象が強くなり記憶しやすくなる。〈松葉杖〉をつかせたり〈眼帯〉をつけるなんて、バカバカしいと思うかもしれないが、これが案外効果的なのだ。
出典:ブレイク・スナイダー『SAVE THE CATの法則』菊池淳子訳 216P
「松葉杖」や「眼帯」などのワンポイントで、キャラの印象を強められるわけです。「誰が誰だか区別がつかない」という問題の解消にもなります。
コツ4:「キャラ設定」を魅力的にする
キャラの性格などの「設定」は、キャラの外見に大きく影響します。
「どんな服にしたらいいか分からない」「どんな髪型がいいか分からない」という場合でも、キャラの性格や人生などの設定があれば、すんなり決まるかもしれません。
キャラ設定の考え方・アイデアの出し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
キャラクター設定・性格の作り方|漫画や小説のオリジナルキャラを作るコツ
まとめ
この記事で紹介した、キャラデザのコツは以下の4つです。
いずれも基本的なことばかりですが、この4つを抑えるだけでも、デザインできるキャラクターの「幅」が、かなり広がるはずです。