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デジタル技術の発達により、「動くマンガ」というものが現れてきました。「動いたらマンガじゃなくてアニメじゃん」という意見もあるかもしれません。動くマンガを作る意味はあるのでしょうか?この記事では、「動くマンガの理想形」について考えたいと思います。
動くマンガってどうなの?
いくつか出ている「動くマンガ」
「銀河鉄道999」の「まんが動画」とか、「ブラックジャックによろしく」の「コミックシアター」など、動くマンガが何種類か出ていますが、最も理想に近いのが「モーションコミック」というものだと思います。
ほとんどはカラーで、音楽と効果音がつき、声もついています。クリックしなくても、自動的にコマが進みます。
マンガらしさを生かせばいい
マンガが動いたら、アニメじゃないのか?
そうなるかどうかは、「マンガらしさ」を生かすか殺すかにかかっていると思います。マンガならではの表現を沢山使えば、それはマンガだと言えるでしょう。
マンガならではの表現を生かしつつ、観やすい「動くマンガ」―それが理想の「動くマンガ」ではないでしょうか。
どうすれば理想の「動くマンガ」になるのか?以下にまとめてみました。
理想の「動くマンガ」とは
動くマンガをどのように作るべきなのか、マンガというメディアの基本を元にして考えてみましょう。
話す速度で文字やコマを表示する
自動的にコマを進める場合、吹き出しやコマを何秒表示させればいいのかが難しいところです。
人によって、文字を読む速さが、かなり違うからです。
モーションコミックでは声優を使っているので、読むのが速い人がイライラしないようになっています。
とはいえ気になるのが、先に吹き出しのセリフが全部表示されてから、後を追うように声優がしゃべっていることです。一般的に、文字を読む速度は、声優の読む速度より速いですから、じれったい感じがします。
声優の話す速さと、文字を表示するタイミングを同じにしたほうがいいかもしれません。そうすれば、声優なしでもOKかもしれませんね。
中途半端なアニメーションは不要
マンガは「静止画を動いているようにみせる技術」を追求してきた世界です。
スピード線や構図などを駆使して、迫力のある「動き」を表現できます。低クオリティのアニメだと、マンガの「動き」に勝てない場合もあります。
ですから、「動くマンガ」には、中途半端なアニメーションは不要でしょう。マンガならでは「動き」を生かしたほうがいいと思います。
文字の演出を生かす
マンガならではの「文字」の演出を生かしたほうがいいでしょう。例えば「描き文字」と呼ばれる、オノマトペを文字にした表現です。
「描き文字」は、音以外にも、様々なことを表現しています。同じ「歩く音」でも、「スタスタ」「とぼとぼ」「カッカッ」などバリエーションがあり、雰囲気だけでなく「意味」も異なってきます。
ですから、効果音が付いたとしても、「描き文字」は生かしたほうがいいでしょう。
音楽をつける
とはいえ、マンガに音楽がつくのは素晴らしいですね。マンガに一番足りなかったものかもしれません。
クリックして読みすすめるタイプだと音楽を付けにくいですが、「モーションコミック」のように、自動的にコマを進めてくれるものであれば、問題になりません。
これで、マンガにBGMや主題歌、エンディング曲だって付けられちゃうわけです。
レイアウトはアニメっぽくする
マンガは普通「右から左、上から下へ」読むというルールがあります。
でも、動くマンガの場合は、そのルールから解放されます。フキダシが表示された順番で読むことになります。これでレイアウトの自由度が高くなりますね。
マンガっぽい構図ではなく、アニメっぽい構図にする必要があるでしょう。動くマンガを作るクリエーターは、アニメのレイアウトを学ぶ必要があると思います。
まとめ
私の考える、理想の「動くマンガ」は以下のようなものです
- セリフは、話す速度で表示する
- 中途半端なアニメーションは付けない
- 文字の演出を生かす
- 自動的にコマを切り替える
- 音楽を付ける
- 映像的なレイアウト
この形なら、アニメではなくマンガである!と言えると思います。
こんなマンガがyoutubeとかにあふれてきたら、いよいよちゃんとしたデジタルのマンガが出てきたと言えるのではないでしょうか。