ONE作、村田雄一画「ワンパンマン」より

デジタルマンガの描き方

デジタルマンガの描き方|「スピード線」はもう古い?!デジタルならではの演出

投稿日:2016年7月30日 更新日:

デジタル技術を使ってマンガを描く人が増えてきました。

せっかくデジタルで描くので「デジタルならではの表現」を、積極的に使っていきたいものです。

「デジタルならではのマンガ表現」のうち、主なものを4つ、まとめてみました。今回は村田雄一作画の「ワンパンマン」を例にしています。

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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その1:「ブレ」の表現

走っている人を写真にとると「ブレ」ますよね。それを上手く利用すれば、走っている人の疾走感が表現できます。

アナログで写真みたいな「ブレ」を表現しようと思うとたいへんでしたが、デジタルなら簡単です。

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―「ブレ」を使った演出

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―「ブレ」を使った演出

アナログなら、いわゆる「スピード線」だけでなんとかするしかないですが、デジタルなら、こういう選択肢もあるわけですね。上の例では、両方併用しています。

スピード線の時代が終わって、「ブレ」が主流の時代が来るかもしれませんね。ちなみに1コマめでは、後で書く「光の表現」も使われています。

→参考ページ:Potoshopのブレ効果(ぼかし効果)を使って流し取り風の写真をつくるやり方

その2:「ぼかし」の表現

映画やアニメでは「ピント」をどこにあわせるかによって演出をしたりしますね。アナログでそれをやるのは至難の技でしたが、デジタルならいくらでもピンボケさせることができます。

以下の例では、手前の群集に「ぼかし」表現が使われています。これによって、注目させたいのは奥のほうなんだということが伝わります。

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―「ぼかし」をつかった表現

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―「ぼかし」をつかった表現

さきほどの「ブレ」とは少し違う方法ですが、すごく簡単です。ぼかす強さも、場所も、自由自在に表現できます。

その3:半透明の表現

アナログでは、「半透明に描く」というのが、かなり大変です。一方デジタルなら「透明度の調節」をするだけで、簡単に描けちゃいます。

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―半透明な文字の表現

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―半透明な文字の表現

 

上の例のような「半透明な文字」とか「半透明なフキダシ」とか、あるいは「半透明なキャラクター」だって簡単に描けます。

これを応用すれば、窓ガラスに登場人物が反射して映っていて、窓の外も微妙に見える…みたいな表現も簡単です(←この実例を探しているんですが見つかりません…まさかだれもやっていないのか…?!)

その4:光の表現

何かが光っている表現をしようと思ったら、アナログでは「ベタフラッシュ」等でがんばると思います。とにかく放射状にたくさん線を描いて、光ってる感じを出すわけです。

一方、デジタルではもっと簡単に、しかもアナログよりもリアルに光らせることができます。

ライトセイバーみたいな、ビームっぽい光とかも簡単です。

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―「光」の演出(剣のところ)

ONE・村田雄一「ワンパンマン」(集英社)より―「光」の演出(剣のところ)

カラーでこそ本領発揮!

今回は白黒マンガを例にしましたが、本来ならカラーのほうが、デジタルならではの演出が生きてきます。半透明や光の演出は特にそうです。

とはいえ、カラーのデジタルマンガは、まだまだ未発達で、いい実例がないのが現状です(見つけてないだけかもしれませんが…)。

デジタルならではの演出を生かしたカラーマンガがどんどん出てくることを期待しています!

まとめ

デジタルならではの表現として取り上げたのは、以下の4つでした。

  1. ブレの表現:スピード感のあるブレの表現(スピード線の代わりにもなる)
  2. ぼかしの表現:ピンボケなどの演出
  3. 半透明の表現:透けて見えたり、反射して見えたりする表現
  4. 光の表現:キラッと光ったり、ビームっぽい光の演出が簡単

今回取り上げた作品

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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